2015年7月8日水曜日

アイヌの主体的参画?

民族共生の象徴となる空間

みなさん、イランカラテー!

いやいやさっそくですが… みなさんは2020年までに白老町に開設される予定の「民族共生の象徴となる空間」なるものを聞いたことがあるでしょうか!

この 象徴空間 はアイヌの歴史・文化を学び伝えるナショナルセンターとして、「先住民族であるアイヌの尊厳を尊重し、アイヌ文化が直面している課題に対応しつつ、我が国が将来へ向け、多様で豊かな文化や異なる民族との共生を尊重する社会を形成するためのシンボルとなる」(内閣官房アイヌ政策推進室HPから引用)予定のものです。
下記の写真の場所が 象徴空間 の建設予定地です!


博物館ゾーンの 展示等機能、体験・交流ゾーンの 体験交流機能・文化施設周辺の公園機能を有しており、そして慰霊施設も併設される予定ですので 現在12大学に保存されている アイヌ遺骨や副葬品 を集約、遺骨の慰霊を継続的に行うことによって、過去の真の歴史を省みることができる場にもなりそうです。
ちなみに基本構想のポンチ絵(ポイント図)は こちら になります^^

これができれば アイヌに特化したはじめての 国立ミュージアム となります!
う~ん、これはきちんとした視点をもって作らなければなりませんね。

ただの 観光施設 にしてしまったり、もしくは建設後の北海道の社会に 「ここにすべてアイヌの展示を閉じ込めて、ここで見れるからほかの博物館ではアイヌについて学べなくていいよね。」という風潮ができてしまっては本末転倒。
象徴空間の設置が、ひろく「誰にとっても生きやすい社会づくりの一環」として位置づけられなければならないと個人的にはおもっています。
今日のテーマは「主体的参画」と銘打ちましたが…(笑)みなさんは以前出された この記事 お読みになりましたでしょうか?(北海道新聞 6月10日朝刊)

『アイヌ民族博物館「主体的参画」探る 
白老の象徴空間運営で推進機構と』

このタイトルにある アイヌ民族博物館 とは現在 白老町の象徴空間設置予定地にある アイヌが設立した一般財団法人で、現在博物館を含め ポロトコタン と呼ばれる施設を運営しています。(じつは先日別件で白老に行ったので、わたくしも見学してきましたよ〜(笑)) 
エントランスにあるコタンコの像 参照

一方、推進機構というのは 先週ブログでもすこし触れましたが、アイヌ文化振興・研究推進機構(アイヌ文化財団)を指しています。
この組織は 先日話題にあげた 北海道旧土人保護法 が廃止された1997年に制定された アイヌ文化振興法に基づく業務をおこなう法人として設置されたものです

アイヌ文化財団 というのは別に アイヌで組織されたもの ではありませんし、アイヌの意見を集約する機関でもありません。(会員制ではありますが、北海道に住むアイヌの声を集約し発信する役割は北海道アイヌ協会がもっています

もっといえば… このアイヌ文化財団は直接アイヌ民族のために(例えば教育や雇用、先住民族としての権利回復等)活動する団体ではなく、アイヌ文化振興法 に規定されている業務を行う法人ですので、「アイヌ文化を振興させよう」という思いであれば アイヌ民族だけでなく和人、外国人だって利用することができます。


先の新聞報道によると アイヌ文化財団 と アイヌ民族博物館 が統合し象徴空間を運営する主体になろうとしているそうです

しかしアイヌとひとことのなかにも多様性はもちろんあり、一枚岩には出来ない部分が多々あります。やはり運営には全道に住むアイヌの声を集約しうる、最大の民族組織 北海道アイヌ協会 の参画が不可欠だという声が多く聞かれます

象徴空間の設置は 北海道ウタリ協会(現、北海道アイヌ協会) アイヌ民族の国民理解促進のため以前から要望していたもので、「アイヌ政策に関する有識者懇談会」という会議の報告に書かれ、ようやく検討が開始されました。

その有識者懇談会においては 8人の構成員のうちアイヌの委員はたった1人(それもたいそう問題だと思いますが…)。その方は 北海道アイヌ協会の 加藤忠理事長 です。

この事実を鑑みても、やはり北海道アイヌ協会 の参画抜きには象徴空間の運営は考えられないのではないでしょうか。

北海道アイヌ協会抜きの「民族共生の象徴となる空間」?

牛肉抜きのすきやき のようなものです(笑)

全道のアイヌの声を汲み上げられる仕組み、全道のアイヌにとってメリットになるように… そしてひいては共生の社会づくりに貢献できるような組織にしなくては!と思うのでした〜。

ではでは、長くなってしまいましたね〜 ピリカノ パイェヤン!

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