2015年7月26日日曜日

SEARCH FOR YOUR ROOTS PROJECT


藤島 藤子さん(仮名)の場合

みなさん、イランカラテー!

以前お話ししていた SEARCH FOR YOUR ROOTS PROJECT のご報告がたいへん遅くなってしまい… 「どうなったの?」「大丈夫なの?」とそわそわしていた方もいらっしゃるのではないでしょうか!(笑)

どんな話だったか忘れてしまったよ、という方のために概要を少しだけ…
SEARCH FOR YOUR ROOTS PROJECT というのは「もしかしたら自分もアイヌの系譜を持っているかもしれない!自分のルーツも探ってみたい!」と声をあげてくれた北海道出身の方と一緒にルーツを探すプロジェクトでございます。

伝統文化ももちろん大切ですが「華道や茶道のような和風の伝統文化を継承するひとだけが日本人ではない」のと同様に「アイヌの伝統文化を継承してなければアイヌじゃない」という固定観念を払拭し、先住民族概念の普及・啓発を行うのが電影社としてのモットーですので
どんなことがきっかけでも問題意識をもって「自身のルーツ」や「北海道史の見方」に気付かせるこのプロジェクトは問題ないだろうと思っています


前回のブログは こちら です^^


さてさて、では6月中旬に藤子さんとともにルーツを探す旅に行ってきましたので
その一部始終をごらん頂きましょう!

まず藤子さんは札幌市在住ですので、市内の区役所の戸籍住民課にいきます
藤子さんの両親のお名前は フジ江さん(仮名)、藤太郎さん(仮名)で、アイヌの系譜をもっているか確かめるには母方と父方、双方を確かめることが出来ます

今回は藤子さんの希望で、離婚して音信不通の父方のルーツを辿ることにしました(笑)
ルーツを辿るこの旅では改正原戸籍という古い戸籍をとります。1通750円
そして受付のお姉さんが改正原戸籍をくれます

すると…

おおお!!!???

藤子さんの父である藤太郎の両親、つまり藤子さんの祖父母はS町出身でした…!!!藤子さんがアイヌの系譜をもっている可能性は十分ありますねえ
区役所のお姉さんが郵送での戸籍取り寄せをお勧めするなか、藤子さんとわたしはちょっと興奮しながら足早にS町役場へと向かいました〜!

じゃん!S町役場

ここでは藤子さんの祖父藤一さんの改正原戸籍を申請します、ここでも1通750円


この戸籍から 祖父の藤一さんは岩手県出身ということが分かりました… あぁ、
うーん、しかしまだ希望は捨てられません。
では、つぎに祖母の藤乃さんの父 長松さんの戸籍を… 1通750円


おっ 長松さんの奥さん、チヨノさんは秋田県出身だそうですが
梁田長松さんの父 長蔵さん の本籍が T町(現在T市) にあることがわかりました!
ここでも戸籍の郵送取り寄せをおすすめされましたが、若干の期待を胸にT市役所へと急ぎます(笑)
これを図に現すとこんな感じです↓


よ〜し、T市役所では 梁田長蔵さんの戸籍を申請します!
T市役所!

…しかしなんとT市役所に行ってみますと、長蔵さんの戸籍はT市にはなく(梁田家が秋田県から来道した時には長松さんは亡くなっており、梁田長一郎さんという長松さんの兄の戸籍にはいって長松さんの奥さん チヨノさんが来道したそうです)

この段階で藤子さんが申請できるのは 梁田長一郎さんの改正原戸籍だということだったので申請してみました!


あぁ… なるほど 梁田長一郎さん という方はもともと秋田県の方だったそうです!

図にするとこういう感じです^^


母方の系譜を調べていないのでまだ可能性はありますが、父方の系譜だけみれば藤子さんのルーツは東北 秋田県にありました!



CHISATO(以下、C): 藤子さん、今回このプロジェクトでルーツを調べてみてどう思いましたか?

藤子さん(以下、F): そうですね、自分の祖先 梁田長一郎さんが秋田からはじめて北海道に移住してきたのが 昭和19年 だったのを知って… たった71年しか経っていないなんて。自分は北海道にとって新参者なんだな、という気持ちがわき上がりました。

C: へぇ。そして?

F: この土地に昔から住んでいるアイヌ民族をルーツにもっているひとがうらやましくなりました。そして、「なるほどアイヌにはこの土地に対する権利があるな」という気持ちがでてきました。

C: えぇ!?うそ!それはすごい
  そういえばS町に向かっているときぐらいから、「アイヌがいいなぁ」と言っていましね。それはなんででしょうか?

F: そりゃあやっぱり、東北よりも断然北海道が好きだし。笑

C: 笑。わたしも北海道が大好きです
  藤子さんのルーツは東北 秋田県 にあるようですが(梁田長蔵さんとサノさんは秋田県の同郷の夫婦でした)、北海道で秋田県の文化や風習は習いませんね?
  もし秋田県からの移民が多いなら、秋田県のことを北海道に住む私たちも学ぶべきだという思いはでてきませんか?

F: いえ、それはまったく思いませんね(笑) このプロジェクトを通して思ったのは、やっぱり北海道に住んでいるならアイヌ民族のことを学べる環境をつくったほうがいい、アイヌの文化を押し出した方がいいってことです

C: おぉ すっごくうれしい成果です!!

F: うん、そう思いました。
  自分がどこから来たのかを知ることは、今後どうしたいかを考える第一歩ですね

C: ありがとうございました。

F: あと、ぜひ今度は自分で母方のルーツも調べてみたいです。

C: おっ そのときはまたお話しさせてください^^




藤子さんとの会話を読んで、みなさんはどのように感じましたでしょうか?
わたしは充実感に包まれました… 

このブログ記事がみなさんのこころになにかしらの影響を与えたとしたらそれだけで十分です。

ではまたお会いしましょう!スイ ウヌカアンロー!

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