2015年11月8日日曜日

今書かずにいつ書くんだ

日ハムの広告「開拓者の大地」


みなさん、イランカラテー!

昨日からネット上でも話題になっていますね、新千歳空港のセンターホールに掲げられている 4つの北海道日本ハムの巨大バナー広告のうちのひとつ… 栗山英樹監督の写真が載っているものキャッチコピーが問題となっています。


北海道は開拓地の大地だ


北海道の大地は もともとアイヌ民族の大地ですし、明治以降 北海道開拓(自身の修士論文の中では「北海道侵略」と表記しました)が本格化するまでは アイヌ民族以外の人間は 渡島の一部にしか住んでいませんでした。
北海道の植民地としての性質が変容するのは戦後。つまり北海道で他の都道府県と同等の自治が実施されたのは たったの68年前のお話です。詳しくは こちら

まぁ…公教育では 本州の歴史しか学ばせない、と言っても過言ではないので この北海道における歴史的事実を理解している方は少ないかもしれませんね。それも問題ですが。


土地を奪われた アイヌ という人間集団がいるのに「開拓者の大地」という表現は、政治的正義を欠いています。

アメリカ人の前で「アメリカは開拓者の国」と言えますか?
台湾人の前で「台湾は開拓者の島」と言えますか?
オーストラリアで「オーストラリアは開拓者の島」と言える?


栗山監督は札幌大学のウレシパクラブでアイヌ伝統文化を一緒に体験したり、2014年のチームスローガンにも「前進せよ、トゥミコロクル」というアイヌ語を採用し…

北海道にはアイヌ民族の存在が 地名、食べ物、生き物の名前という形で自然に息づいており アイヌ語のスローガンを掲げることで原点に立ち返ることを示す、とまでおっしゃってくれた監督です。[参考 北海道日本ハムファイターズ ニュース]


なので いまや道民に愛されているファイターズを過度に責めたり、ましてや栗山監督を批判するようなことはしたくありませんが、このアイヌ軽視ととれるキャッチコピーは実に悲しい表現です。
北海道アイヌ協会 副理事長の「アイヌが見たら泣きたくなる」という言葉、まさにその通りだと思います。自分も悲しいですが,先祖が見たらどう思うか…。

先住民族アイヌが住む 北海道 を本当に愛し、この北海道で続けて行きたいと考えているなら 即刻取り下げてほしいものです。

お互いにとってプラスにはならないです。ぜひお互いを尊重し、理想の北海道を作っていきましょうよ!!!


歴史を… もちろん歴史だけでなくどんな社会問題、グローバルイッシューでも ひとつの視点からしか見えないようでは 国際化 には対応できません。多角的に物事を考えられるようになってはじめて、誰もが生きやすい社会の実現に一歩近づくのです。[参考]


では これで終わりにしましょう。スイ ウヌカアンロー




………
この問題に関して アイヌ民族最大の組織北海道アイヌ協会が配慮を求める文書を送る予定だというような新聞報道がありましたね。いいと思います、それでこそ 先住民族団体。
社会に届かないアイヌ個人の声を代弁するのが 北海道アイヌ協会の仕事でしょうから。

それに対して「本物/純血のアイヌが抗議するならいいけど」というような表現のコメントをインターネット上で2、3見たのでそれに対して 意見を書いておこうと思います。

こんなに 「自分はだれか」「自分は自分たちは何者か」ということを一切考えたことがない人が書いたなと 分かるコメントはありませんよね。

じゃあ 純血の日本人って誰ですか?本物の日本人ってなんですか?
本物の台湾人って誰ですか?純血のアメリカ人って誰ですか?オバマ大統領ですか?それともケネディ家ですか?

フィンランド・スウェーデン・ノルウェー、ロシアなどにまたがる先住民族 サーミ は遺伝子や血統からみると、主流社会の人々と変わりません。

では その地域の人々を 複数の人間集団に分けている指標はなにか?

最も大切なのは 彼らが どの人間集団に属したいか というアイデンティティでしょう!

なぜそのことに気付けないのか。 
本物とか偽物とか、純血とか混血とか何様なんでしょう。

自分は何者で、歴史をどの角度から見るのかもっと 今の社会がどのように作られたかを振り返り、正義とはなにかを 多角的に国際的な目線をもって考えてほしいです。

それに加えて! この問題に抗議するのに なぜアイヌだけが抗議する と考えるのでしょうか?和人が抗議したって、外国人が抗議したって、宇宙人が抗議したって不思議だと思いませんよ。


もっと 誰にとっても生きやすい社会 になるように頭を働かせたらどうでしょうね。なぁんて、ちょっと嫌な気分になったのでこんなことも別記してみました。

…………

0 件のコメント:

コメントを投稿